アイドルが松葉杖でステージに立ったこと
うまく頭の中を整理できそうにないので、文字に書きだします。ネタバレはしないように書いたつもりです。
A.B.C-Z 5Stars 5Years Tour福岡公演。私のえび初現場になった、9月8日福岡サンパレスホール。
サマパラ2017で橋本くんのステージは見た(また後日書き残したい)けど、やっぱり会場もファン層も違うステージだからすごくすごく楽しみにしていました。
私が行ったことのないステージ、ライブのDVDを買ったのはえびが初めてでした。スポットライトを浴びているメンバーが見たくて、歌と踊りが見たくてDVDを買いました。それまでに見たことないようなステージングで、アイドルをしているというより雑技団という言葉のほうが近い。それでもやっぱりアイドルでした。
そんな私がおかげさまで、えびの現場に足を運ぶことになりました。生でえびのライブを見たら迫力に圧倒されないだろうか、ペンラをうまく振れるかな、なんて、そわそわしていました。あまり体調は良くなかったけれど、目先に入りたい現場があるから、とりあえずそこまでは生きるぞ~~~~っていう気持ちもありつつ。
で、Twitterから飛び込んできた文字が「神戸公演はっしー手から流血、塚ちゃん足怪我」。公演前の目情でも「橋本くん舞台観劇、手になんか巻いてたっぽい」「塚ちゃん飛行機に松葉杖」。
………?どういうこと?でも福岡公演はやるんだよね?そんな大事な怪我じゃないよね…?
ちょっとした不安もあったけれど、そう深く考えることなく座席につき、緞帳が上がるのを今か今かと待ちわびていました。
(緞帳ってどこの公演でもあったわけじゃなかったのかな?結局写真集メイキング見れてない)
でも、思ったように幕は開きませんでした。えびを呼ぶコールの前に姿を現したのはマイクを持った4人と松葉杖をついてヘッドセットをした塚ちゃん。橋本くんの左手には白いグローブ。開演前に塚ちゃんの足の状態の説明をして、ステージもその分のフォローしつつ行うことがメンバーから伝えられました。
会場内はとてもあたたかくて、「知ってる方もいると思うんですけど前の公演で塚ちゃんが風邪をひいてしまって」「今日だけのスペシャル公演なんで!」という言葉や塚ちゃん自身の動作に笑っていた。つられて私も笑ったけど、めちゃくちゃ動揺してた。
なんで?怪我?5人でのステージはどうなるの?「今日初めての方とかもいると思うんですけど」って私そうだよ、A.B.C-Zのライブ初めてなのにスペシャルとか言われても何が普通かわかんないんやけど?今日の公演どんな気持ちでおればいいん?橋本くんも手に怪我してるっぽいけど何も触れないんはどうして…?
「楽しもうね!」なんて言われても、ものすごーーーーーーーーーく聞き分けの悪いファンだから最初の曲なんかこんなことぐるぐる考えててステージを楽しむどころじゃなかった。ていうか今もうまく消化できないからこの記事を書いてる。メンバーも言ってた「最高のパフォーマンスは見せれない、今自分たちができる最高のことはできるけど…」って言葉も引っ掛かってしまったり。そりゃ人間だもん体調の良し悪しあって当然で、でもこんな形ってどうなん?後ろのお客さんは会話から察するに多ステしてる。そういう人はえびの事情を慮れる余裕があるかもしれない。でも、私今日しか見ないのに…。
ライブが始まって、松葉杖をついた塚ちゃんが出てくるだけ、移動しただけで笑いが起きる。松葉杖でリズムとったり回したりだとか、塚ちゃんがマイク通して「頑張れ頑張れA.B.C-Z!」と声掛けをしたり、会場内はすごく明るかった。
えびのダンスのフォーメーションは塚ちゃんの場所がすべて空いていた。演出を見ていると、ここは塚ちゃんがやるところだったんだろうな…と照明の色で分かった。後ろの席のお姉さんも「今日映像が変わってる」などと話していたのでそれでいつもと違うところも察した。
やっぱり私はどうしたらいいかわからなかった。まわりに合わせてその場で楽しめることを楽しんだけど、これでいいのだろうか。松葉杖に笑って不謹慎じゃない?
そんな気持ちが変わったのがMCに入ってから。
とっつーが持ってきた椅子にかたくなに座ろうとしない塚ちゃん。何度かとっつーが座るように促すも、一度も座ることなく、挙句「とっつーが持ってきたんだからちゃんと持って帰ってよね!」という始末。この時に私は心から笑えた気がします。ちょっと吹っ切れた。
塚ちゃんはステージに元気な姿でいたいという気持ちが強かったのでしょう。アイドルが元気でないとお客さんは元気になれない。そういうことをもし塚ちゃんが考えているのなら、塚ちゃんが元気でいてくれるのに私は悲しい気持ちをもって応援していてはダメなんだと思いました。
橋本くんの手のことについてはいっそ不自然なくらい話題に上らなかった。お客さんに更なる不安を与えないためでしょうか。それならば私は不安を感じていては橋本くんの気持ちに応えることができない。私は橋本くんのためになりたい。じゃあ私はこの場でこの状態で楽しませようと頑張っている5人のためにも楽しんでいいのだ、そんな気持ちになりました。
それから後半戦、めちゃくちゃ楽しんだ。5人の一挙一動に胸をときめかせることがこんなにも楽しいのかと思いました。幸せすぎて時間の感覚が全くなかった。念願のペンラ演出にも参加できて、A.B.C-Zの現場にいるんだなって実感できました。なんなら今も余韻に浸ってる。
でもな、やっぱり言わせてくれ。
怪我がない方が断然よかったよ!!!!!!見とらんけど!!!!!!私はA.B.C-Zの最高を期待して見に行ったとよ!!!!!!!!!!!こんなぐちゃぐちゃ考えるために見に行ったんじゃねーぞ!!!!!そりゃ本人たちもスタッフさんも予定していない事態の中で全力を尽くしてステージを作り上げたんやろうけど!!!!ツアーの中のたった1公演でも私にとっては全てなんだよ!!!!!
私のちっぽけな悲痛な叫びです。
最初幕前で説明があったとき、誰が言ったのか忘れたけれど「他の仕事もあるので…」っていう言葉にあまり好感を持てなかった。このライブもA.B.C-Zの大事な仕事じゃないの?って思っちゃった。ほんと理解のないファンでごめんなさい。でもこう思ってしまったのも私の事実です。もいっこ白状すると、最後の挨拶のときには「久しぶりの福岡で、来年のツアー?まだ決まってないけども…」みたいなことを塚ちゃんが言ってて、私の気が立ってたから、自信もって、また来年来ますって一言で言い切れや!!とか思ってた。すまん。
A.B.C-Zがアイドル、アーティストとして自信をもってお客さんに「来年も来るから待っててね」と言えるようになってほしい。そのために、言い方はちょっと変だけど、私は都合のいいファンでありたい。「ライブ来てね」って言われたら行きたいし、「DVD、CD買ってね」って言われたら買いたいし、「一旦ペンライト消してくださーい」って言われたらペンラは消したい。すげーーーー脳内ごちゃごちゃしてるけど何らかの形でA.B.C-Zのためになりたいんだよ。
面倒くさいファンでごめん。
それから福岡公演に入ったファンの皆さんにありがとうと言いたい。「スペシャル公演」だった「けれど」ファンは全力で楽しんでいた。ファンの盛り上がりがなければこの公演は私にとっていい思い出にはならなかったと思います。私はファンを含めてアイドルというものが大好きです。
同じ時間、場所は遠く大阪でV6のコンサートMCで、昔のアクロバットや怪我、アクシデントについて話題になったと聞きました。こうやっていつか、A.B.C-Zも話せる時が来るといいですね。V6の昔話で怪我のエピソードは聞いたはず(なんなら最近も骨折とかしてる)なのに、やっぱり怪我人を目の当たりにすると心もちも変わってくるって身に沁みて感じました。怪我の無いように、というフレーズはメイキング映像なんかでよく聞く言葉です。この言葉が決まり文句のように意味なく発されたとき怪我するものだと思うので、舞台人が一番分かっているとは思いますがこの言葉の意味を忘れず、パフォーマンスをしてほしい…。
アクロバットとかひょいっとやってのけるし、次々と繰り出されるからやるのが当たり前みたいに思ってしまうのは私の改めなきゃいけないところだと思う。V6とA.B.C-Zばっか見てるけど他のデビュー組でぴょんぴょん人がはねてるの見たことあるか…?目がアクロバットに慣れすぎてないか…?
あくまでも私の結論として、怪我しても諦めずステージに立つことが絶対的に是であると思わない。ただ、今回はできる限り5人でパフォーマンスすることを選んだA.B.C-Z。私が思うより何倍もメンバーやスタッフのほうがやりきれないと思います。今回の公演で彼らの考える最善を尽くしてくれたと信じています。だからこそ楽しい思いもできた。ありがとうございました。
うーん。心配な気持ちと、悔しい気持ちが相反していて、あらかた書き終えてもまだもやもやしています。今後、怪我と聞いたらこの公演こと必ず思い出す。まあ、私のA.B.C-Z55ツアーはコンサートDVDでファイナル迎えたいと思いますので、そこでかっこよくなきゃ許さない(真顔)。そこは信じています。ポニキャさんにもメッセージ送った方がいい??
私はこの公演のすべてを書けないけれど、ほんの一部、書き残したいと思ったことを一観客の主観から書きだしました。いつか、この出来事も昇華される日がくるかな。
はっしーも塚ちゃんも早く良くなりますように。